『達成の人』が文庫になりました

  • 2012.01.24 Tuesday
  • 19:08

まる2年前に中央公論新社から単行本で出して頂いた

『達成の人 二宮金次郎早春録』が文庫本になりました。


基本、私は無名な人を描くことが多いのですが、

二宮金次郎というのは名前は超有名なのに、

薪を背負ってる銅像のイメージばかりが強烈で、

血の通った人という感じがしないのです。

何をした人なのかも、あまり知られていないし。


だから私の中では、あまり知られていない人と

ほとんど変わりがない意識で書いてみました。

誰にでもわかりやすく、誰にでも共感して貰えるように、

彼の子供の頃から青春期までに焦点を当てて描いています。


苦労に苦労を重ねた少年が、自分の力で大地を踏みしめて立ち上がり、

さらには人々のためにも働けるようになる過程を、

ぜひ、読んで頂きたいと思っています。


今現在の社会情勢を鑑みると、本当は大人になってからの金次郎の働き、

特に農村復興などに力を入れて書ければよかったのだけれど、

その辺は解説で、出久根達郎さんが紹介して下さっています。


親しみやすい表紙で、亭主いわく、

「この表紙から小難しい内容は想像できないから、いいんじゃない?」

たしかに歴史小説って、小難しいと思われて、

敬遠されちゃうから、今回は、いいかなという気がします。


そろそろ書店に出揃う頃かと思いますので、

どうぞよろしくお願いします。中公文庫で680円です。


年頭のご挨拶

  • 2012.01.07 Saturday
  • 09:09

年が変わって、もう1週間が経ってしまいましたね。

今年は喪中でしたので、お年賀状は欠礼しましたが、

連絡が行き届かず、送ってくださった方もたくさんいらして、

ここで改めて、お礼、申し上げます。


喪中でも、お餅は食べたので、現在、体重計の目盛りは警戒ゾーンに。

なんとかせねばなあと思いつつ、毎日、コタツで原稿を書きつつ、

アイスクリームなんか食べてて、体重計は最大値更新中。


HPの『北の五稜星』のところに、改めて執筆意図を書きました。

そのほか、今、書店に出ている「本の旅人」という雑誌に、

文芸評論家の細谷正充さんが拙作を絶賛してくださったので、

そちらも載せてあります。あわせて、ごらんください。

http://30miles.moo.jp/2011/1221/


今年もよろしくお願い致します。

書店でメリークリスマス

  • 2011.12.25 Sunday
  • 16:34

昨夜、夫と近所に黒豚しゃぶしゃぶを食べに行き、ビールも飲んで、

その後、ほろ酔い加減で、本屋さんに行きました。

そろそろ『北の五稜星』が出ている頃なので、様子見に。


いつもながら小心者の私は、

もし置いてなかったら、どうしようと怯えながら、

行ってみたら、時代小説の平台に、ちゃんと6冊、積んでありました。


で、帰ろうとしたところ、

妙齢のご婦人が時代小説の棚の前に立ったのです。

年末年始に読む本でも探している風で。


買い物の邪魔をしては悪いので、場所を譲り、

その場を離れつつ、私は夫に言いました。

「ああいう人を見ると、私の本、面白いですよって、勧めたくなっちゃうのよね」

夫、応えていわく。

「それなら僕が勧めてきてあげるよ」

「いや、待って、それは恥ずかしい」

と拒みつつも、酔いで気が大きくなっており、ぜひとも勧めたい気分。


夫は平台の拙作を示し、その妙齢のご婦人に向かって、

「これ僕の妻が書いたんですけれど、ぜひ」と話しかけた。

私も慌てて近づいて「私の本なんですけど、よろしかったら」などと

図々しく勧めてしまった。


妙齢のご婦人は、拙作を手に取ってくれたのですが、

さすがに気恥ずかしく、すたこらさっさと、その場を離れたのです。


それから2軒目のハシゴをして、またビールを飲みながら、

私「あの人、買ってくれたかな?」

夫「じゃ、見に行こう。6冊あったのが5冊に減ってたら、買ったってことだし」

なるほどと思い、また書店に戻ってみたら、

6冊、ぜんぶ残っておりました。

変な酔っ払いだと思われたんだろうなと反省。


ともあれ『家康の子』の2刷もできました。

また配本されますので、こちらもよろしくお願いします。

↓最後のページの奥付。今日の日付で再版とあるのが嬉しいです。

新刊の単行本が出ます

  • 2011.12.16 Friday
  • 10:01

先日、少し予告めいたものを書きましたが、

『北の五稜星』という単行本が、角川書店から出ます。

12月22日くらいには書店に並ぶそうです。


私の26冊目の本です。今年の分としては7冊目。

今年は、よく働きました。

よく働けるというのは、ありがたいことです。


歴史文学賞を頂いた後、2冊目が出るかどうか不安で、

お先真っ暗だった頃から比べると、夢のようだけれど、

でも、まだまだ不安は山積みで・・・。


ともあれ箱館戦争を舞台にした、若い海軍士官たちの物語です。

これを最初は、ベタベタの青春小説にしようと思っていました。


函館に「碧血碑」という幕府側の慰霊碑があるので、

それにちなんで題名も、最初は「碧き五稜星」にしようと思ってたら、

さすがに角川の編集者が遠慮がちに聞くのです。

「『碧き』じゃなきゃ駄目ですか?」

「えーっ? 私は『碧き』で、あえてクサくいくつもりだったんですけど」

「でも、たとえば『北の』とかでは・・・」

「『北の五稜星』?」

「駄目ですか?」

 一転、ケロリと応える私。

「『北の五稜星』、いいんじゃないですか。そうしましょう!」

で、結局、なかなかいい題名になりました。


単行本の文庫化も含めるけれど、とにかく1年に7冊も本が出るとなると、

じっくり題材と向き合っている時間がなくて、

今回の最初の原稿は、それはそれは悲惨でした。

冒頭はともかくも、前半で迷走し、その悪印象が後半にも影響して、

よく編集者に見限られなかったと思うばかりです。


で、あれやこれやとアドバイスを頂いた結果、

迷走部分をばっさりと短くし、後半も、あちこち直して、ベタベタ部分も捨てて、

最終的には、いい感じの青春小説に落ち着きました。


普段、私は初稿でこそ朱を入れるけれど、

再校では、その直しを確認して、あとはポツポツ赤くなる程度なのですが、

今回は再々校まで、未練たらしく直し続けました。


昔、MCシスターの編集部にいた頃、

「校正で文章なんか直すな。最初から完璧な原稿を入稿しろ」と

編集長から厳命されていたので、

今も校正紙に朱を入れることに少し罪悪感があるのです。

昔は、いっぱい文字を直すと、印刷所に別料金を払ったので。


でも今回ばかりは、最後の最後まで文章表現が気になって、

あっちを直し、こっちを直し。

編集者や印刷所の方には、ご迷惑をおかけしましたが、

おかげさまで、いい作品に仕上がったのではないかと思っています。


『家康の子』の好調が『北の五稜星』まで続きますように。

『家康の子』の読者が、私の名前を覚えてくださって、

続いて読んで頂けると、何より嬉しいです。


帯の推薦文を、函館在住の宇江佐真理先生と、

時代系に強い文芸評論家の細谷正充先生にお願いしました。

表紙の絵は、大御所の村上豊先生です。

書店の平台に置いてあると、

ちょっと読みたくなるんじゃないかと期待しています。


詳しくはHP「松の間」で。

http://30miles.moo.jp/


祝!重版

  • 2011.12.09 Friday
  • 06:44

とうとう決まりました。

『家康の子』重版です。


重版というのは、最初に作った部数が、ほとんど売れて、

もう一度、改めて印刷製本すること。


今まで私の本で重版になったのは、テレビドラマがらみの文庫2冊だけ。

単行本で、しかもテレビとかの便乗ナシでの重版は初めてです。

作家デビュー以来、かれこれ9年。

ようやく、ここまで来たかと思うと、すごく、すごく嬉しいです。


12月25日に第2刷が出ます。

私にとって何よりのクリスマス・プレゼント。


福井県内では、すごく応援して頂けたし、

そのほかにも、私の知らないところで、

営業の方とか、書店の方とか、取り次ぎの方とか、図書館の方とか、読者の口コミとか、

色々な人が、ちょこちょこ仕掛けてくれたのかもしれないなと思います。

そんな方々に、心から感謝します。


でも重版した途端に売れなくなったらどうしようと

怯える小心者の私・・・。

図書館で貸し出し中

  • 2011.12.06 Tuesday
  • 07:01

世田谷区に住んでいる知人によると、

世田谷区の区立図書館で、

私の本の予約が数ヶ月待ちだという。


どの本かは、はっきりしないけれど、

とにかく、そんなことがあるのだろうかと、

世田谷区立図書館のサイトで確認したところ、

『家康の子』が区内の10館の図書館に置いてあり、

その中の8館で貸し出し中。

世田谷区で10冊も買ってくれたこともビックリだけれど、

あらかた貸し出し中とは、なおビックリ。


『家康の子』はAmazonでも完売状態で、

手に入りにくいのは確かだけれど、

口コミで借りてくれているのかなあ。


私は、あまり知られていない人を、

世の中に知ってもらいたくて、小説を書く。

だからこそ、大勢の人が読んでくれるのは、とっても嬉しい。

こんな手応えは初めてです。

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