「大和維新」その後

  • 2018.10.08 Monday
  • 15:23

 先月に発売になった「大和維新」は、いったん大阪府に吸収された奈良県が、ふたたび独立を果たす物語なので、やはり関西方面の書店さんでの動きがいいそうです。

 そんな中で、いつも新刊を献本している編集者から感想のメールが届いたので、添付します。

 

「ひとまず『大和維新』読後感のご報告。面白かったです! そりゃ馴染みがないどころか初めて知った名前が並びますが、「天誅組」がカギとなって、通常ならあり得ない出会いが重なる・・。歴史小説でしか味わえない興奮を味わいながら読み終えました。「できすぎた話だ」という読み方もあるでしょうが、私は大いに賛成します。(中略)今村勤三、いいですねぇ。こうした人たちがいたから、日本もなんとかやってこられたんですねぇ」

 

 やっぱり「面白かった」と言ってもらえるのが、何より嬉しいな〜。

 今村勤三の不屈の精神、きっと鼓舞されるものがあると思います。

 

静岡で講演会をします

  • 2018.10.05 Friday
  • 10:46

今月の28日に静岡市内の西奈図書館で講演会をします。私が子供の頃に住んでいたところと割合に近い会場だし、今回は歴史の話ではなく、自分のことを話そうかなと思っています。事前申し込みが必要なようですが、お近くの方はぜひ。以下は図書館で作ってくれたチラシからの抜粋。

 

植松三十里氏講演会「歴史小説家の裏話」

 

静岡市出身の歴史小説家植松三十里氏に、どうして歴史小説家になったのか、史実をどのように小説へと膨らませるのかなど、日々の裏話を語っていただきます。

 

◆日 時: 平成30年10月28日(日)13:30〜15:30

◆場 所: 西奈生涯学習センター(リンク西奈)2階ホール

         葵区瀬名二丁目32番43号

          ※駐車場に限りがあります。公共交通機関などをご利用ください。

◆講 師: 植松三十里(うえまつみどり)氏(歴史小説家)

◆対 象: 一般130名(事前申し込み制)

◆参加費: 無料

◆申込方法: 10月4日(水)午前9時30分〜、

      電話または西奈図書館カウンターでお申込みください。

◆お問合せ: 静岡市立西奈図書館 

電話:054-265-2556 FAX:054-265-2556

 

主催:静岡市立西奈図書館 共催:静岡市西奈生涯学習センター

 

「ひとり白虎」3刷が決まりました!

  • 2018.09.28 Friday
  • 16:07

 2月に描き下ろし文庫として刊行した「ひとり白虎 会津から長州へ」(集英社文庫)が、なんと3刷決定! ドラマがらみとかでない文庫で、重版だけでも初めてだったのに、3刷とは! 編集者も喜んでくれるし、本当に嬉しいです。白虎隊関係は強いのかなあ。ところで今年も会津祭に行ってきました。会津城天守閣での150年記念の展示は、とても見ごたえがありました。

 

新刊「大和維新」を書くまで

  • 2018.09.24 Monday
  • 19:47

 奈良県の法隆寺の近くに安堵町といって、全国で3番めに小さい町があります。明治維新以降、特筆すべき人物が3人、そんな小さな町から出ました。

 ひとりは幕末生まれの今村勤三。廃藩置県の後、大阪府に併合された奈良県を独立に導いた人物です。2人めは、その息子である今村荒男。伝染病の研究を経て、戦後最初の阪大総長になりました。3人目は荒男の親友だった富本憲吉。日本初の人間国宝になった陶芸家です。

 明治維新150年の今年、その3人を絡めた小説を書く作家はいないかと、安堵町から新潮社に依頼があり、さらに新潮社から私に打診がありました。3題小話のようで難しいオーダーだし、面白く描ける自信が持てなかったらお断りしようと思いつつ、とりあえず資料を読んでみました。すると今村勤三の行動力が圧倒的に面白く、彼を主人公に据えて息子とその友だちを絡めるという展開で、あらすじを書き、これでよければとお引き受けしました。

 それから編集者と一緒に安堵町に取材にでかけて、関係者にお目にかかり、現存する今村家と富本家の建物を拝見。さらにご子孫にも話を通して執筆にかかりました。

 今村勤三は天誅組の志士を師に持ち、13歳で天誅組の変に遭遇しており、その辺りのことは4年前に「志士の峠」を書いた際に把握していました。また今村勤三は一時期、故郷を離れて、四国のこんぴらさん近辺で鉄道の敷設に尽力したのですが、こんぴらさんへはデビュー作の「咸臨丸、サンフランシスコにて」関係で出かけたことがあり、とてつもない数の石段に閉口しました。さらに勤三は、奈良県独立の請願書を新技術の活版印刷で大量に用意して活動していますが、活版印刷については月刊誌の「WEDGE」で幕末明治の技術系の読み物を連載した時に、すでに調べてありました。

 一方、陶芸家だった富本憲吉はロンドン留学経験があり、その取材にも行くことができました。たまたま去年の年末から今年2月はじめまで渡欧する機会があって、ロンドンで暮らしていたと思われる下宿先と、彼が日参したという工芸の美術館も見て来ました。

 彼の主要な作品は、とりあえず美術書で確認し、その後、倉敷の大原美術館と、虎ノ門にある陶芸専門の智美術館で実物を見ました。どれも独特の細かい模様で、ひと目で富本憲吉のものとわかる作風。現代感覚でも「おしゃれで、かわいい」と感じられるし、若い世代にも高く価されてしかるべき陶芸家だと思いました。

 そんなこんなで書いたのが「大和維新」です。幕藩体制という地方分権から、明治政府の中央集権に変わったのが明治維新で、近年まで地方は置き去りにされがちでした。でも、そんな流れに抗った人たちがいたことを、この作品で読み取って頂ければ幸いです。

 主要な登場人物が関西弁をしゃべるせいか、個性的なキャラが立ちやすかった気がします。関西弁、すごいなと改めて感じた次第。

 写真は安堵町の町長室で拝見した富本憲吉の作品。彼ならではの細かい模様とは違いますが、興味のある方は「富本憲吉 作品」で画像検索してみてください。

新刊「大和維新」発売になりました。

  • 2018.09.22 Saturday
  • 08:16

新刊の単行本「大和維新」が昨日、新潮社から発売になりました。奈良県が大和国の誇りを保ちつつ、大阪府から独立する物語です。明治維新後、県境の線引に対する不満や見直しは、日本全国どこにでもあったことだし、多くの方に共感していただける内容だと思います。明治維新は、あの戊辰の一年間だけで達成されたのではないので、「大和維新」という題名をつけました。蓬田やすひろさんのカバー絵は、きっと大和の夜明けを表現しているのでしょう。

 

桜田門から和田倉門へ

  • 2018.09.14 Friday
  • 10:15

 桜田門から和田倉門まで皇居内を歩いてみた。江戸城本丸や大奥があった東御苑は何度も行っているし、二重橋までは足を伸ばしたことはあるが、桜田門は実は初めて。

 どの辺りで井伊直弼は殺されたのか、さぞや屈辱だっただろうなと感慨深いものがある。以前、彦根城に行った時にも、藩士たちは江戸で殿さまが斬殺されたと聞いて、どれほど衝撃だっただろうと思った。

 二重橋(写真上)は外国人の観光ポイント。近代的な石橋の向こうに、日本ならではのお城が望めるところが、いいんだろうな。

 さらに北に向かって和田倉門方向へ。桔梗濠(写真中)を挟んだ東側に和田倉噴水公園(写真下)がある。水路や噴水を使った洒落た公園で、幕末には会津藩邸が置かれた場所。幕府が官軍に恭順を決めた後、会津藩はここを引き払って、全員が国元に帰ったのだが、藩主だった松平容保はどんな気持ちで、この地から立ち去ったのかなあと思う。

 曇り空で風も涼しく、歩くのには快適だったけれど、ちょっと写真が暗くて残念。ともあれ江戸城跡には、いろいろ歴史ドラマがあるなあと、改めて感じ入った次第。

 

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