「帝国ホテル建築物語」が出ます

  • 2019.03.31 Sunday
  • 01:19

 月刊誌の「歴史街道」で2017年のはじめから1年半、連載させていただいた「果てなき図面 帝国ホテル建築ものがたり」が、「帝国ホテル建築物語」として単行本になります。発売は4月10日です。

 以前にもこのブログに書きましたが、この作品を書きたいと思ったきっかけは、2016年に出た文庫本「猫と漱石と悪妻」の取材で、明治村まで夏目漱石の家を見に出かけたことでした。

 せっかく来たのだからと、ほんのついでのつもりで帝国ホテルの旧館も見たのですが、その圧倒的な存在感と、とことんこだわったデザイン性に息を呑みました。これだけの細部に渡る意匠を、どうやってフランク・ロイド・ライトは日本人の職人たちに伝えたのか、また職人たちは、どうやって理解して形にしたのか。その疑問が、この作品の出発点になりました。

 帰宅してから調べると、出てくるわ出てくるわ。計画の大幅な遅れや、初代本館の焼失、ライトの不本意な帰国、極めつけはオープニング当日の関東大震災。次から次へと起きる苦難を乗り越えて、完成に至らせた努力には、ただただ頭が下がる思いでした。日比谷でホテルとして活用されたのが、たった44年だったことも意外でした。明治村に移す際にも、力をつくした男たちがいました。

 私は札幌に住んでいた頃、建築事務所で、まちづくりの仕事をしていたのですが、建築そのものには、まったくの素人です。作品を書くにあたって、何人もの専門家の先生方に、いろいろ技術的なことを教えていただきました。また「歴史街道」で連載の機会を与えてくださったPHP研究所の方々にも、心から感謝しています。さらに発刊にあたりましては、明治村の4代目村長、阿川佐和子さんに帯の言葉を頂きました。

 今回、連載をまとめるにあたって、新たにプロローグとエピローグをつけて、その間の1章から8章までは、当時の支配人だった林愛作とフランク・ロイド・ライトの弟子だった遠藤新の、交互の視点に書き直しました。きっと面白く読んで頂けると思います。ぜひ、ご一読ください。

 

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  • 2019.05.21 Tuesday
  • 01:19
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    コメント
    まっていました!
    ありがとうございます!
    • 三十里
    • 2019/03/31 6:10 AM
    建築を生業としておりますもの、更には先生のファンの一人としても、是非とも読ませていただきますm(__)m
    • ゆめ
    • 2019/04/02 2:15 PM
    おめでとうございます。
    帝国ホテルは良い思い出のあるホテルです。早く読みたいです。
    • ツユクサ
    • 2019/04/02 7:38 PM
    ゆめさん、特に建築関係の方には楽しんで頂けるのではと思います。よろしくおねがいします。
    ツユクサさん、いつも心温まるコメント、ありがとうございます。また読んだら感想を聞かせてください。
    • 三十里
    • 2019/04/03 7:39 AM
    待ってました。早速読みます!
    • 仙洞田安宏
    • 2019/04/19 11:43 PM
    ありがとうございます!
    • 三十里
    • 2019/04/24 8:02 AM
    管理者の承認待ちコメントです。
    • -
    • 2019/05/08 9:48 PM
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